ブログ
Blog
Blog
変形性膝関節症とは40~50代から膝の痛みや違和感を感じる事が多いようです。
具体的な症状を感じる動作としては ”歩き始めに痛い” ”立ち上がる時に痛い” ”階段の上り下りに痛い” ”正座がしにくい” などで、膝の内側を押すと痛みがあったり、膝にお水が溜まっていると膝が腫れて下肢全体が坐骨神経痛のように突っ張った痛みがあったありします。
レントゲンを撮ってみると、負荷のある部位の軟骨が擦り減っていたり、関節の隙間が狭くなり骨同士がぶつかっていたり、骨棘という骨のとげが見られたりします。
治療としては
1、膝に負担をかけない
2、運動療法、リハビリ
3、薬物療法(内服、外用剤、注射)
4、装具療法
5、PRP-FD療法
があります。
これらで改善が見られない場合は手術療法があります。
1、膝に負担をかけない→体重を増やさないことが大切です。今までは、荷重がかかると負担がかかるので、体重を増やさないようにと話しておりましたが、近年はそれだけではなく体重を増やさない方が良い理由が見つかりました。
なんと、体重が増えるのは負担だけでなく、脂肪細胞から分泌されるアディポカインという物質が出て関節に炎症を起こして変形を悪化させることがわかったのです。ですから、この2つの理由から、体重は増やさないことがとても大切です。
2、運動療法、リハビリ→これは家庭でも病院でも行います。主に、ストレッチ、筋力トレーニング、関節可動域訓練(ROM ex)が運動にかかわるもので、病院やクリニックではリハビリの機械を使用した疼痛を緩和させる治療なども行います。
椅子に座って、膝の間にクッションを入れて挟むような運動を10回行ったり、仰向けになり、下肢を真っすぐ上に10㎝ほど挙上し5~10秒止めて下におろすという事を朝晩10回ずつ行うのもおすすめです。
銀座リハビリ整形外科では、リハビリ室において、機械を使用したり、一緒にこれらの運動を行ったり、家庭でできる運動をお伝えします。
3.薬物療法→痛みが強い方には内服薬(消炎鎮痛剤など)を処方し、その他、外用剤(湿布や塗る薬)を処方致します。また、注射療法として、関節内にヒアルロン酸というものを注射します。ヒアルロン酸は元々人間のからだの中にあるもので、加齢とともに減少していきます。皮膚には多く含まれており、大人の皮膚に含まれているヒアルロン酸は赤ちゃんの20分の1と言われております。関節内でのヒアルロン酸は潤滑剤やクッションの役割を果たしています。ですので、これが減少すると関節に痛みが出ます。
ヒアルロン酸の注射は、1週間に1回、トータルで5回施行し、その後は2週に1回、4週に1回、もしくは暫くおやすみするなど、その方の状態にて決めていきます。
4、装具療法→膝のサポーターや、外側ウェッジという足底に傾斜をつけたものをインソールでつけます。
5、PRP-FD療法→上記3にてヒアルロン酸の注射の説明をしましたが、この他に自由診療にてPRPというものを関節内や腱などに注射する治療が近年されており、大学病院でも行われてきてつつあります。
基本的には、ご本人の血液を採血し、そこから成長因子など傷を修復するオーダーメードの注入製剤を作製することになります。
しかし、一口にPRPと言いましても、その中身の濃さ、何がろ過されているかなどにより、注入後の反応やその後の効果が変わってきます。
また、関節内に注入した後は、リハビリが非常に重要になってきますので、十分なリハビリを行いましょう。